諦める=明らむ(動詞)(あきらむ)=心を明るく楽しくする。明らかに見極める。事情などをはっきりさせる。「諦める」という意味は、江戸時代以前にはない。古文でも「あきらむ」の意味は「明らかにする」と訳す。
「いぶせうはべることをも、あきらめはべりにしがな」(源氏物語)
訳すと
「気がかりでございますことをも、晴らしたく存じます」
源氏物語は、平安時代中期に成立した日本の長編物語で作者の紫式部にとって生涯で唯一の物語作品である。主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会を描いたもの。